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M銀行のプライベートバンクの人に会ってきました。

M銀行からの紹介でプライベートバンクの人に会ってきました。

先日、M銀行からプライベートバンクの紹介を受けて、プライベートバンクの人とお話をしました。


プライベートバンクの人とお会いしたのは、M銀行の私が口座を開設している支店です。

プライベートバンクの人に会った感想は、一言で言いますと、「世の中の実情というのがよく理解できているな…。」

これが、印象でした。

私がプライベートバンクに勤めている人の印象は、エリート意識が強く、簡単に言えば、「勘違いしているプライドがものすごく高い自惚れ屋さん。」という、イメージでした。

しかし、私がお会いしたプライベートバンクの人は、そのような印象が全くない人でした。

まず、感じたことが、今の世の中、証券会社や銀行などの資産運用のプロより、個人投資家のほうが優秀であることを理解していることです。

リーマンショックの影響でしょうか、いわゆるエリートサラリーマン意識というのは、無くなっている人が、多いのかもしれません。

意外でした。

今回、プライベートバンクの人から紹介してもらった金融商品は、3つありますが、いわゆる投資信託の種類はなく、どちらかといえば手堅い金融商品ばかりでした。

このような点も意外でした。

デリバティブの金融商品もありましたが、ハイリスク・ハイリターンの金融商品ではなく、どちらかといえば、長期投資の安定している金融商品でした。

その中で、大変興味深い金融商品がありましたのでご紹介します。

ソシエテ・ジェネラルの豪ドル建ての社債です。

ソシエテ・ジェネラルとは、フランスの銀行です。

そのフランスの銀行であるソシエテ・ジェネラルが発行しているオーストラリアドル建ての債券です。

この社債の特徴は、金利は年利3%と豪ドルにしては安いですが(豪ドルの債券は、年間5%前後の金利です。)、しかし、リスクヘッジ、投資の危険性の回避をかなり考えて作られていることです。

そのリスクヘッジの内容はこちらから分かります。↓

外国の金融商品に投資するには、為替リスクというものがあります。

その為替リスクを、相当回避するようにこの社債は設定されています。

上記の内容は、豪ドル、オーストラリアドルが1ドル=57円の状態の円高になっても、100%この社債に投資した為替の金額で、支払うことです。

2011年6月9日現在、豪ドル、オーストラリアドルは、1ドル=85円前後です。

こちらから、豪ドル、オーストラリアドルの相場とチャートが分かります。

豪ドル、オーストラリアドルの史上最安値は1ドル=55.02円です。

こちらから、豪ドル、オーストラリアドルの史上最安値のくわしい内容が分かります。

この社債は、為替が豪ドルが1ドル=57円までは、100%、為替の損をカバーしてくれるので、今後、豪ドルが史上最安値1ドル=55.02円より安くなるとは、考えにくいので、大変良い安定的な投資の商品となります。

しかし、これだけのリスクヘッジをしていますので、その代わり普通の豪ドルの債券より金利が低いのです。

このM銀行のプライベートバンクは、最低2500万円の現金を口座開設時に預けなければ、取引ができませんが、基本的に、資産家を相手に安定的な資産運用を心掛けているそうです。

この社債も最低1000万円以上の申し込みですので、資産家が資産を守るという意味での、金融商品となります。

いろいろ話を聞いていますと、プライベートバンクでは、投資信託などはあまり取り扱っていなく、ヘッジファンドか、安定的な投資の商品を取り扱うことが多いそうです。

しかし、この安定的な社債は2つ欠点があります。

それは、この社債の償還時、この社債を投資した金額が返還されますが、すべて日本円で決済がされます。

豪ドルで、外貨でお金を受け取ることができません。

また、為替で得をすることもできません。

例えば、この社債を購入して、豪ドルが、1ドル=85円で購入して、社債の償還時、豪ドルが1ドル=100円になっていても、自分に返ってくるお金は、1ドル=85円計算で戻ってきます。

1ドル100円-1ドル85円=15円の為替の利益は、このプライベートバンクの利益となります。

1ドル85円で、豪ドルを1000万円分購入しますと、約11万7647ドルです。

1ドル100円になり、約11万7647ドルを日本円に両替しますと、1176万4000円です。

1176万4000-1000万=176万円の利益はもらえません。

リスクが不安で安定的に投資をしたい人には、良い金融商品ですが、私は、このような社債には興味がありません。

今回、M銀行にプライーベートバンクを紹介されましたが、プライベートバンクの印象が変わりました。

もっと、高飛車な態度を取られるかと思いましたが、ものすごく丁寧に謙虚な対応でした。

プライベートバンクの方も言っていましたが、現在はプロの金融機関の人間より、個人の投資家のほうが稼いでいることを、プライベートバンク自体が認識しています。

このような事は、いろいろな金融機関の現在の認識かもしれません。

リーマンショックによって、いろいろな価値観が変わったのかもしれません。

今回は、縁があって、M銀行からプライベートバンクを紹介していただきましたが、普段の生活では、接することがない世界を知ることができました。

大変良い機会になりました。

いろいろな意味で、縁を大切にすることは、大切なことであると、改めて認識しました。

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